古本 フリマ 散歩


by souslecieldetokyo
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

<   2009年 07月 ( 1 )   > この月の画像一覧

飛ぶ心、7月初めの古本

 「飛ぶ雲、飛ぶ汽車、飛ぶ心!」(鉄道省の広告より)
 どうしていつだってこんなにも旅がしたくてたまらないんだろうか?
 
 今回もそんな旅情もの、美食もの、純エッセイ、カラーブックス×3を手に入れる。
 例のごとく外箱の100円本。

 森本哲郎 ぼくの旅の手帖 または、珈琲のある風景
 開高健全対話集1、食篇 ああ好食大論争
 ドウソン通り21番地 木村治美

 世界の人形、西洋やきもの風土記、家庭園芸Ⅰ

 それにしても一冊目、表紙のイラストからスバラシイ、思わずバイト先で皆に自慢する。中身も期待に違わず、「飛ぶ心」を掻き立てられまくる。
 バグダード、カルフチクでの、ハルン・アル・ラシード(アラビアン・ナイトに登場する愉快な王様)時代の面影を唯一残す茶店でのチャイ、戦時下、ベトナム雲南国境の山水画の風景の中ですする強い香りのベトナムコーヒー、どしゃぶりのボルドー、下戸の為ブドウ酒を一口も口にせず、代わりに酒を好まなかったとされるモンテーニュに思いを馳せながらゆっくりと味わうコーヒー…。
 J・JのNY、池波のフランスに匹敵する、どんぴしゃ、どストライクの旅本でした。
 
 開高健のは、対談者のバラエティときたら!きだみのる+壇一雄、黛敏郎+石井好子、團伊玖磨、荒正人+池田弥三郎、等々、圧巻。
 意外だったのは、草野心平の美食ぶりで、堀田善衛やなんかの本に出てくる戦前上海の時代から、料理に関心があったようで詳しく、また戦後は花、野草、川魚、その他自分で採って料理している。上海の新聞で見かけた黄鱔を13種類以上出来るコックを求むなる広告から、料理の種類の豊富さでなく、暴君無き所料理の発達なし、の考察をするところも、さすがと思った。

 ドウソン通り~は、期待していたロンドンがらみのエッセイではなかったけれど、まえがきのエピソードでハッとするところがあったので、本棚に加えることにする。ロンドンものは他にあるらしいので、それとの出会いも楽しみだ。
[PR]
by souslecieldetokyo | 2009-07-03 22:24 | 古本