古本 フリマ 散歩


by souslecieldetokyo
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まぼろしレストラン。

最近チビの世話におわれろくな食事をしていない
もとい ろくな料理を作って食べていないせいか、
もっぱら考えるのは 今まで食べてきたおいしい料理たちのこと。
( ちなみに遭難した人や服役中の人などが生き延びる気力を保つのに一番いい方法は、美味しいものについての会話をすることだそうである。ホントかね?)

そこでまぼろしレストラン。
もう一度食べたいけれど、でももう絶対に食べることの出来ない料理、ベスト3はこちらです。

1
田舎のおばあちゃんが作ってくれた、「どんこの味噌焼き」。
…どんこという東北で取れる田舎魚を、いちど白焼きにして再度味噌をつけてこんがり焼くという代物で、おばあちゃんの得意料理の一つであったのだけれど、食べたのは一度きり。
それも真冬の大雪の中、母の田舎なのに、何故か父と二人で訪れたときに出され、その時汽車の中で読む用に買ってもらったグリム童話の文庫本の表紙の茶色と、セットで覚えている。たしかあれは小学2年生だったか…。
丸まると太った白くて厚い身の淡白な味と、なによりその大きな白子の美味なことといったら!ふぐのそれに匹敵する味、さらに絹ごし豆腐のようにプリンとした歯ざわりが加わって、これまで食べた白子の中で、ベスト1の味であった。
「白子を食べる子供なんて…」と言って目を細めるおばあちゃんと、内心得意げな気持ちでそれを頬張っていた当時の私。どんこはその後も何度か食べたけれど、やはりあんなに美味しいどんこは後にも先にも一回きりだった。そして作ってくれたおばあちゃんも今はもう雲の上。
まぼろしレストラン、第一位メニューでした。


重慶飯店の二階にあった喫茶室の「中華アイスクリーム」。
…中華街目抜き通りをスタジアム側から山下公園に向かって歩くとその終点にそのお店はあって、入り口にある行きつけの店でたらふく食べ、満腹のお腹で夜風に吹かれて通りを練り歩き、たどり着いた一階が重慶飯店の土産物専門支部なので、花の形や桃の形をした中華饅頭やら月餅やら袋に入った杏仁豆腐などを買い、最後その2階のゴージャスな喫茶室で大人のふりして大きな蓋つきの派手な花模様のカップでジャスミン茶をすする、
というのがバブル期お決まりのコースだった。ある時はその前にスタジアムでの野球観戦が加わって。
そこで、「中華アイスクリーム」。正式な名称は忘れたが、基本はバニラで、そこに中華風のドライフルーツやらナッツやらどっさり入っていて、形状はケーキに近かったような気がする。どっしりと甘く大きくて、子供一人では食べきれない代物だったけれど、杏仁豆腐でもゴマ団子でもない異国情緒溢れた味のそのデザートは、ホテルのロビーのようなもしくは故宮の博物館のような調度品に囲まれたその喫茶室で食べるに相応しい代物のような気がして、食べきれないの承知で母にねだっては注文していた。
気が付くと時は過ぎ、再び自分で中華街に行くようになると、いつの間にかその店は飲茶の食べ放題の店へと変わり、たぶん内装もがらりと今風に。上海でも香港でも同じものはないかと気にしていたが、未だかつてお目にかかったことはない…。
余談だが先日重慶飯店で土産用のドリアンプリンを買って食べた。ドリアンパンケーキは香港でトライしたが、まったくもって体が受け付けず、ひどい目にあった。ところが、このプリンはなんともねっとりまったりとして上品な甘みがあり美味であった。杏仁豆腐の味が落ちてしまったと感じた後だったので、余計に掘り出し物をしたという感があって、嬉しかった。ドリアンの中毒性に芽生えてしまったか?ドキドキ。


実家の近くの国道沿いにあった小学校の同級生のおじいちゃんがやっていたラーメン屋の「ソース焼きそば」。
 …何故だか時折むしょうに食べたくなる、この味。じゃぶじゃぶのソース、赤い渦巻きのなると、固いままのキャベツ、青海苔など。それを市場へ買い物に行く母についていき、皆に内緒で二人でこっそり一皿食べたり、かかりつけの小児科に行った帰りなどその御褒美に食べさせてもらったり。
やっていたおじいちゃんおばあちゃんの素朴な人柄と、いかにも戦後の風情の平屋の小屋のような店のたたずまいに、その味はいかにも良く似合っていた。その時はそれが当たり前の味で、普通に食べていたけれど、食べられなくなってみると、妙にその味が恋しくなるから不思議。。。お祭りの屋台でも、この味はいま探せない。
ソースのじゃぶじゃぶ具合が哀愁を誘う、懐かしの味なのでした。
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by souslecieldetokyo | 2006-10-24 20:19

祝ADSL開通!

なんてったってやっとこさなのです。
この”ひかり”の時代に!
そいでもやっぱり段違いに速くてびっくりなのです。
今までよく我慢したものだよ~ハ~。

これでちょっとはましに更新するかな?とか思ったり思わなかったり。。。

最近の読書。
開高健×4冊(食を中心に)
保育社のカラーブックス×4冊(きもの、こけし、洋酒、インド。)

開高健はもちろんベトナムの名著2冊は読んでいたのだけれど、
あとは釣りの本とか興味ないし…と思っていたら、
食の本を読んだらその小気味の良い描写、日本語の転がし方、ユーモアのセンスにはまってしまい、チビを寝かしつけがてらおんぶしつつ 嘗めるように読み漁ってしまったー。
素晴らしき哉、この目のない男の文章力。
チャプスイなど中華(料理)の混沌たる世界に惹かれ導かれる様もいいしネ!

それから楽天オークションでずっと欲しかった海野弘の「上海摩登」を購入。
読むにつけ、かつての魔都時代の上海、
特にスノーが夫人と逢引きを重ねたというチョコレートショップや
三角市場にあった白系ロシア人のやっていたパン屋などに思いが行ってしまう。
覗いてみたかったな~それらのベルエポックを!

白系ロシア人といえばかつて横浜にも纏足の老婆と同じようにそこらにいたそうで、
バイト先の常連K婦人など
野毛の裏手を歩いていたらピアノの音がしたので庭先を覗くと、
白系ロシア人の女性が出てきてお菓子を貰ったことがある という
なんとも優雅な少女時代の思い出を持っている。
今、その末裔はどうしているのだろうかしらん、
横浜にその姿を認めないように、上海からもとっくにその残像は消えうせてしまっているのが残念でならない。 
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by souslecieldetokyo | 2006-10-06 16:18 | 日々是雑記