古本 フリマ 散歩


by souslecieldetokyo
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カテゴリ:古本( 30 )



 お盆の真っ只中、人影もまばらな早稲田。ポツンと開いていた古本屋のワゴンで2冊めぼしい本を見つけ、なかに入ったが最後 久々に全棚チェックして、久々の衝動買いをする。

1、同時代ゲーム 大江健三郎 100円
2、これからはあるくのだ 角田光代 100円
3、4、ゲド戦記Ⅰ,Ⅱ 300円×2
5、野生の叫び声 開高健とC.W.ニコル 200円
6、澁澤龍彦のイタリア紀行 とんぼの本 600円
7、上海モダンの伝説 森田靖朗 1000円
8、銀色の時 イギリスファンタジー童話傑作選 200円
9、小沼丹の藝 その他 大島一彦 1500円

 
 何故か「20世紀少年」を読んで以来、大江健三郎のこの作品のことが頭の中にあって、そいでもって未読だったし、単行本美品だったので、ついつい1を。
 
 2も、文庫で持っているのに、新品同様の単行本だったし、オマケ的写真集が付いてたので、これまたついつい。清志朗のスローバラードで始まって、旅や孤独がらみの(?)ほのかに甘いココナツ焼酎で終わるエッセイ集。
 一度だけ大学の授業で間近に接した時、当時仕入れたての江國香織式根掘り葉掘り質問でたぶん困らせてしまっていて、赤面の過去にほろ苦感をかきたてられつつ、再読。

 3、4、8は児童文学。こないだテレビでアニメのゲド戦記を見たけれど、本では読んでいなかったため。8はイギリスの児童文学って、「ナルニア」や「トムは真夜中の庭で」等々、過去や未来などの時間の歪め方が独特で面白いんだよな、と思って手にとると、表題作からまさにしかり、でこちらはニタリ。

 7、上海モダンは、海野弘の独占じゃなかったんだ、とちょっと驚いて目次を見ると、大谷光瑞(東本願寺)、鹿地亘、晴気慶胤等々興味ある人名が並んでいて即決。そういえば先日、「戒・色」のモデルともなった鄭蘋茹のドキュメントをテレビでやっていた。彼女が早稲田鶴巻町で幼少を過ごしたとは、びっくりだった。

 
 9、大大大好きな作家、でもあるし、尊敬すべき大学の先生の先生、でもあるし、庄野潤三氏の親友でもあるし…。
 しかしこれほどにも、お酒が好きな人物とは思わなかった。これはこの本を読んでの発見。語られていた庄野潤三との酒場での「あうん」の歌のやりとりには、ため息だった。
 この本がために家にあった小沼丹の本4冊を読み返していたら、「珈琲引き」の中の「古本市の本」で、馬場駅前の今もたまにやっている場所で、現代ユウモア全集の端本を4冊買った箇所にぶつかった。戸川秋骨らの文章にもいたく心を惹かれるが、氏がその場所でそうした古本を買った、そのことだけで、なんだか少し嬉しくなった。


 @恒例のサンシャイン、古本市。
 買わぬつもりが、気付けばけっこう買ってしまう。反省。。。
1、魔都を駆け抜けた男 川谷庄平 山口猛 1575円
2、中国の希望と絶望 林青梧 210円
3、新中国人 クリストフ&ウーダン 630円
4、台湾人と日本精神 蔡焜燦 262円
5、巴里たべある記 福島慶子 210円
6、インドで暮らす 石田保昭 105円
7、チェスの本 フランソワ・ル・リヨネ 157円
8、鉢植園芸 カラーブックス 157円
9、IラブNewYork 宮本美智子 157円
10、メイシーちゃんのきしゃぽっぽ大好き 315円

 1は、川谷拓三の父というのでさっそく読んでみたが、たいした冒険家で、また当時の裏社会と蜜に繋がって不良の面もあり、本業の映画カメラマンとしては、日中友好のため、中国映画の技術向上のため、様々に活躍していて、期待していなかった分、面白かった。
 敗戦後、定職なしの飲んだくれオヤジとなってしまったのは、戦前の半生で一生分のエネルギーを使ってしまったためではないか。もしくは、よほど中国が性にあっていて、帰りかくてたまらなかったか。

2、北朝鮮引き揚げ作家で、南京大学の名誉教授が語る、教育、中華思想、監視検閲システム、親交等々。未読。
3、「天安門事件」報道でピュリツアー賞受賞した、ニューヨーク・タイムズ夫妻記者の本。実はかの有名事件についての書物を一冊も読んでいなかったため、購入。未読。

4、司馬遼太郎氏との交流から始まって、「日本人よ胸を張りなさい」のメッセージが書かれている本。小林よしのりの「台湾論」は読んでいないので分からないが、結局言えるのは、皆「台湾が好き」、の一言だけのようだ。台湾が好きだから、50年の統治下様々、概ね良い痕跡を残してくれた日本人も好き、に繋がるのではないか?半分のみ読了。
 
 
 5、昭和27年のボロボロヨレヨレ本だったが、大正8年からの英2年、仏10数年の贅沢暮らし、食べ物話がウィットに富んだ文章で語られていて、面白かった。
 超一流ホテルモーリスに泊まっているくせに、焼き栗が好物でポッケに忍ばせていたら、エレヴェーターの中のゲルランの香水の貴婦人に嫌な顔をされ、ボーイに笑われ、醜態だった、と書いているくせに、最後は、「ショウショウマロン!ショウ・レ・マロン!横丁の香り、煙りの色、何と懐しい巴里の街の冬景色であろう!」で締めくくっている。
 この頃の巴里には街灯はなく、だからこそ場末の暗い横丁に汚れた壁がボーっと浮き上がっていたら、それは焼栗屋だったという。その頃の巴里といえば、ベル・エポック!うーむ、ため息。。。

 6、1958年から3年少し、他の日本人が1000ルピー(独身者)で暮らしていた時代に、275ルピーという薄給で暮らした著者の、ニューデリー生活記。
 始めは、ベアラーという従者に言われるがままチップを渡していた筆者が、生活困のせいもあって徐々にそれを跳ね除け、生活の場をバザールに移し、しまいにはそこにいる彼らとヒンディ語で冗談まじりの会話まで交わすようになる。それでも、インドの様々な状況、問題に悲鳴をあげ続け、考え続けた筆者。序を書いた蝋山芳朗は、堀田善衛の「インドで考えたこと」に続く「対話」本として、すばらしいと述べている。
 最後の方の活動家、インテリゲンチャ云々のところは正直良く分からなかったけれど、インドにはもう随分前から行きたいと思っている。本場のチャイを飲みたいし、遠藤周作の「ディープリバー」は好きな思想だし。


 7、ここ最近、チェスの入門本を見つけ次第買っているが、今だ読んだためし無し。いつか読むのかな?
 8、ベランダ菜園も鉢植え花壇も造りたいのだけれど、これも今だ着手出来ず。

 9、NYを、イタリアン、ジューイッシュ、アイルランド、ワスプ、アフリカン、ヒスパニック、チャイニーズ、コリアン、ジャパニーズで章立てして紹介している本。オリジナルが「エスニック図鑑」だったという通り、特徴的な各移民族がスケッチされており、分かりやすい。ワスプというのは初めて聞いたが、ホワイト・アングロサクソン・プロテスタントのことだそうだ。ふーむ。
 10、チビへのお土産に!
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by souslecieldetokyo | 2008-09-08 02:47 | 古本

 本当は中国語の集中発音練習をしようと思って、分厚いテキストまで持っていったというのに! トイレの前の物置場に、「20世紀少年」を見つけてしまい、一番上の兄に言うと、22巻と「21世紀少年」上下巻、さらに「プルート」5巻まで揃えで持ってきてくれて、読み出したら止まらないのが浦沢漫画、本当は徹夜で一息に読みきりたかったけれど父親がうるさいので、二日にかけて読みきった。さらに漫画のお供、ポテチまで提供してくれ、持つべきものは、漫画好きの兄だなあ!とことさらに思った、実家でのお盆休みでした。
 
「モンスター」以降のテーマである“絶対悪、心の暗黒”に、彼の少年時代、昭和へのオマージュや、ロック愛も盛り込んで、ミステリーてんこ盛りのこの作品。それでマスターキートンの時からそうだけど、さえない普通のおっちゃんが苦悩の末無敵のヒーローになっていくのもかっちょいい。
 ロックのことを言えば、「ボブ・レノン」って、まんまじゃん!と思ったし、ちょっと真心の「素晴らしきこの世界」の歌詞と似たものを感じたけれど、ストーンズのチャーリーは一番好きなドラマーなので、春先生を最後チャーリーに戻してくれて、どうも有難う。
 さてはて、映画はどんなかな? 
 
 
 「プルート」もすっかり浦沢なアトムが出てくるけれど、やっぱり愛くるしくて、アニメの再放送をチョロリとしか見ておらず、キャラクターだけの存在に等しいので、「アトム」を読みたくもなったりしたが、「アトム」は手塚氏のあまり気のすすまない仕事の一つだったと知ったので、どうしようかしらんと思案する次第。

 

 一方阿美はというと、朝のテレビ(ズームイン!)でポニョを見て以来、ポニョが大好きになってしまい、それを知った下の兄が映画のサントラとパンフをくれるは、今回の里帰りで、上の兄がシングルCDと振り付け付きアニメ本、ポニョぐるみまでプレゼントしてくれ、公園の盆踊りそっちのけで、ポニョ歌いまくり、踊りまくり、の3日間。
 
 首の後ろのあせもがひどいので、実家近所の床屋で「ワカメちゃんしてください」、とお願いすると、悲劇的に刈り上げされてしまい、宗助みたい。。。言葉のニュアンスが通じないって、恐ろしい。。。
 

 
 実家で魯迅選集を仕入れてきて、ここのところ、3度目の挑戦で魯迅を読んでいる。
 初めてすんなり文章が、頭に、イメージや意味を伴って落ちてきてくれて、特に暑くて気分の乗らない時、これを読むとシャキっとする。でも多くは読めない、少しづつ読む。
 彼自身言っているように、「諷刺と咀呪」が、蜘蛛の巣のごとく張り巡らされている気がする。
 私の老師は、学生時代、「私は何故魯迅が読めないか」と論文を書き、雑文集のみをむさぼり読んだと語ってくれた。私は、どうだろう?
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by souslecieldetokyo | 2008-08-12 22:41 | 古本

日支関係×2冊

 旦那の実家綾瀬のいかした古本屋、デカダン文庫で旅行前に買ってあった東亜同文書院生 山本隆 1300円と、内山完造伝 小澤正元 1600円(両方とも私にとっては高額品、清水買いする)にようやっと着手、しかし考えつつ、感じつつ、すぐに読みきった。
 
 東亜同文書院とは、戦時下上海にあった、大元は日支親善友好を目的として出来た学校で、我が老師の母校でもある、私にとってとても興味の尽きない存在であったが、NHKの“ドキュメント昭和”を書籍化した角川の本で一章触れられていたくらいで、その全てを知ることはなかった。
 頼みの綱の老師は、昭和17年頃の入学で、最後の1,2年は学徒出陣で勉学どころではなかったので、名物の卒業大旅行もすることなく敗戦、引き上げ、とのこと。当時のことはあまり話して下さらない。
 
 筆者は昭和12年入学の、16年12月卒業、その後も上海で過ごし、旧満州で敗戦を迎え、1年後の12月に引き上げている。
 彼が在籍していた頃は、ストームという寮内での飲み会が盛んだったこと、同県人の先輩が朝夕一時間ごと1年生の中国語勉強をフォローしていたこと、2浪3浪の強者も多く自由で賑やかな雰囲気だったこと、「点と線」でなく「点と点」であった戦時下の中国を卒業調査旅行したがどこでも同文書院生と分かると歓迎されたこと、長崎分校時代の夜遊びの相手と後に満州で出くわし、強制労働逃れの偽装結婚をしたが、引き揚げ船で帰る際、彼が寝ている間にロシアの兵隊に慰安婦で取られ、気が付いたら居なかったこと、父方の仙台の実家で中学人留学生を下宿させていて、その時の学生の娘さんと恋仲になり、敗戦後何度も上海へ戻ろう試みだが行けなかったこと、等々、歴史の波と自身の葛藤と、筆者の青春が詰まっていて、同文書院のことどもだけでなく、読み応えがあった。
 
 自由を求めて上海という別天地の同文書院に入ったが、結局日本軍の保護下で卒業旅行をし、自由でない。その外に出てみてもやっぱり中国軍という別の軍に入ることでしかない…という、権力の傘の下の自由と、反権力の立場を取れば、一生追われる身の不自由さ。この二つの狭間でもがき苦しむ姿が、印象的であった。
 私なら、どうするか。。。魯迅の妻、許広平のように、反権力を貫けるか。。。

 
 
 内山完造伝も、そうしたことを感じさせる、少々文章は読みづらかった箇所もあったが、私にとって考えるところの多い本となった。
 魯迅と彼の友情関係は広く知られていて、上海では二人の語らう銅像も立っているし、現在の魯迅記念館は旧内山邸だ。語られている本も何冊か読んだ。それでも、内山氏自身にここまで焦点が絞られた本を読むのは初めてだったので、知らないことも多く、また、日中友好協会の初期の歴史も語られていて、勉強になった。
 
 まず驚いたのが、内山氏が、文楽のあばらかべっそん宜しく、とんでもない悪がきで放蕩丁稚だったこと。色でなく、食道楽ではあったが。
 その後とことん迷信に懲り、しかし導かれてキリスト教と出会い、裸一貫で眼薬の宣伝販売の為中国に渡り、日本人苦力時代を経て、内山書店を開くにいたった。商品の本をすべて部分読みし客との会話に困らないようにしたり、支那人日本人軍人学生、身分職業問わずどしどし貸し売りし信用を厚くし、書店隅に席を設け茶を振る舞い交流を図り、どんなに忙しくても内村艦三の書と聖書の勉強は欠かさずし。。。頭が下がる思いだ。
 
 しかし魯迅とどうしてあれだけの親友でありえたかというと、彼の大衆性に魯迅の思想が反応した、それが一番の要因ではなかったかと感じた。
 初めての揚子江下りで、他の日本人が手が出なかったどろどろのお粥と塩蛋の朝食という「試験」に合格した時からずっと、彼の視線は中国の大衆と共にあった。
 また、奥深い中国のあれこれに触れるにつれ、中国からこそ何かを学ぼうと心して、少し崇拝とも取れるほど、中国に魅力を感じていた。
 多くの日本人の様に利益不利益で議論をせず、良い悪いで議論をしたのも、魯迅の気に入るところであったろう。
 横眉冷対千夫指 俯首甘為儒子牛(敵に対しては一歩も譲らないが、人民に対しては牛となって奉仕する意)の言の説明を魯迅から受け、泣き、また魯迅も涙を流した、この心の交流こそ、二人の関係の真髄と思った。
 
 最後まで魯迅一族を守り抜き、命の、心の支えとなったその功績はあまりにも大きい。また戦後の日中友好協会初代理事長としての功績も称えられてしかるべきだ。日本に彼の資料館記念館が無いのはどうしてか??神田の内山書店は健在だけれど。。。


 
 今日は本当は老師が行きたいとおっしゃっておられた小ロンポウのおいしいという店へ、済南で幼少時を過ごし引き揚げてこられた老婦人の元クラスメイトと、チビと、誘ったが来られなかったので老師抜きでお昼を食べに行った。彼女の戦中、戦後のお話もとても興味深く、お父上は35歳で兵隊に取られシベリアで帰らぬ人となり、墓参に旅したときの話なども胸が痛んだ。
 
 なんだかずーっと戦中戦後の日支のことを考えていた数日間。
 クラスメイトも言っていたが、悲惨なことだらけの戦争だったが、軍人軍閥国としての日本は嫌いでも、個人レベルでの心の交流は確かにあった、そのことが唯一の救いのような気がする。
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by souslecieldetokyo | 2008-07-30 00:42 | 古本

今週の古本



 泣く子も黙る「五十嵐書店」で、高級古本3冊、
 通りがかりの別々の古本屋で100円本3冊。


 五十嵐書店へは入るつもり無かったのに、時間埋めのため入ったところ、衝撃的に格好いい植草甚一の姿写真が表紙の「いつも夢中になったり飽きてしまったり」を手にとってしまう。
 いろんな雑誌にいろいろ書いたのが一冊にまとまっており、中身もNY、本、ジャズ、映画、最後は池波論とあって、買わないわけにいかなくなる。1800円。部屋に飾る。 
 
 その他物色していたら、文庫のところで「アルハンブラ物語」というのがあって、ちょうど澁澤のでも森芙莉のでも読んで行きたくなってしまっていた所だったので、手に取る。300円。ムーア人の赤い城とあるが、私には青のイメージのが強い。
 江国香織もどこかで、行った時にハーレムの一員の気分で見学したが、たしか17歳以下のみでないと一員になれなかったとかで夢儚くも破れたり、などと書いていた。
 スペインは、建築もファッションも映画も、堀田善衛など文人の書くものも、ちょっと面白い。

 芸能のところでは、矢野誠一「落語手帳」500円。
 事典風になってはいるが、名だたる名人の芸談やら、安鶴・江国滋・榎本滋民等、豪華落語通の鑑賞やら、読み応え十分。
 ずっと知りたかった志ん生の「黄金餅」のあくび和尚のへんてこお経「金魚~金魚~、三い金魚、」が載っていて声を上げたくなる気分。黄金餅なんて、ブラックかつ残忍な噺なのに、それが面白おかしく笑える噺になっているのは、志ん生の力量以外の何者でもない。
 今、この噺をやる噺家がいるだろうか???

 
 後はいつもの通り、外に出ている木箱100円古本。
 「新 明日のおべんとう」婦人之友社 はあまりにも表紙のアルミのお弁当(きんぴら、紅鮭、芋、ピーマン、白飯に梅干)がザ・昭和で美味しそうだったので。マトンからしソース焼き、気に入る。

 「MON PREMIEL LAROUSSE  en couleurs」大判の絵本のような、子供向けのラルース。とにかく表紙が可愛い。緑の草原で子供が二人この本を広げている絵。200円とあったのに100円だった。背表紙がずいぶん擦れていて、四隅も丸くなって、状態が悪かったからかしらん?

 「SWING JOURNAL 2003年8月号」チェット・ベイカー特集。彼の人生について始めて読んだ。多くのジャズメンはこのように薬と死と背中合わせで、貧困の成せる業なのか、ジャズが成せる業なのか…。。。
かつての名物ライター、大橋巨泉についてのアーカイブスも面白かった。司会者業の前の、知らない時代が載っていたし、ちょうど矢川澄子の特集の中で、パイプカットした彼は偉いと称えられてもしていたので。

 
 先日買ったユリイカ「森芙莉特集」面白くって暇を見ては“虫食い読み”している。文芸別冊、ユリイカの特集本等は、この“虫食い読み”が出来るのが大好きだ。写真もいろいろ載っているし。
 
 パッパの愛したお芙莉は、かつては丸髷のよく似合うふんわかしたお嬢様だったが、どうして晩年あんなにも老女的風貌になってしまったのか??先日の澁澤回顧展で見た写真に、鼠男みたいな人が居る、と思ったら森芙莉だった。いくら写真ノイローゼとはいえ、少女時代とは別人みたい。
 森島章人という人の文章に彼女と矢川澄子の死が繋がっていたことが書いてあって、おやっと思う。二日間自然に委ねられた死顔は、矢川澄子にとって「ごりっぱ」であったという。それが彼女が孤独と向き合うとき、影のごとく影響したのではというのが彼の考察。
 それから室生犀星という存在。森芙莉の文章を読んで作家として浮かび上がってくるのは、室生犀星と永井荷風だし、矢川もそうした評論を残している。芙莉にとって、あくまでもパッパはパッパでしか在り得ないのが面白い。
 
 彼女の本、4冊しか持っていないので、残りを集めようと思い立つ。
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by souslecieldetokyo | 2008-06-21 00:50 | 古本
 いつかの往来座でこの小さなわら半紙色の告知カードを手にして、わくわく気分で出掛けていった、目白の“のみの市”。
 教会の敷地でアマチュア・ジャズの演奏の中の雰囲気は素敵だったが、出品は付近のお店屋さんがメインでちょっとがっかりした。昭和初期の骨董、古着物などもあったが私の望むのみの市値段ではなく手が出ない。また、値切れる雰囲気でもなかった。
 
 仕方なし?入り口付近の古本屋で「キッズのための50のガーデニング」400円、ズデネック・ミレルの絵本「もぐらくん、おはよう」300円(何故か共に新品)を買う。
 ガーデニングの本を兼ねがね欲しいと思っていたものの、今まで気に入るものが無く買えないでいたが、これは分かりやすい上にオールカラーで、しかも「まめなまめもやし」や「ふるぐつフラワー」など、絵本みたく素敵な言葉が載っかっていて良い本。
 「もぐらくん」はチビへのお土産に。のみの市には興味なし、とその日の散歩を断られ、二人はぶーんでお出かけしてしまったので。

 ぶらぶらと歩き、池袋の中本で初“蒙古たんめん”。辛いは辛かったけれど、野菜の甘みもあって、普通に食べ切る。しかしその後一日中、胃がほてった。


 次の日は夜のみ、近所の2本立て映画館へ寺山作品を観に。
 
 早稲田の幻のレンタルビデオ屋で借り損ねていただけに、見損なっては大変と思って出掛けたのだが、ストーリーが無い上に、当時の学生の気分だけが満載の映像に途中で飽きる(「書を捨てよ町に出よう」)。
 サッカー部のシャワー室でのワンシーン、胸糞が悪くなる。処女性=娼婦性(マリアとマグダラのマリアの理論)を成立させるためとはいえ、実際によく聞くニュースだし、大嫌いな事件だ。
 
 「田園に死す」の方は、恐山の巫女や自伝的風土、家出を繰り返す自伝的物語もあってちょっとは面白く見られたが、それでも過去と現在が倒錯してくると、また夢の概念が加わってくると、つまらなくなってしまった。八千草薫が隣の家の奥さん役で出ていた。
 また、「書を捨てよ」の方には最後ちょろっと、美輪明宏が出ていて、その風呂場の壁に三島の写真が逆さになって飾られていたので、おやっと思う。


 昨日は相方の髪きりに付き合って、下北へ。
 行っている間にチビが寝たのでふらふら散策してたら知らない古本屋を見つけて嬉しくなり、入る。宝島スーパーガイド「上海・チベット」編、チビに「リアル・アニマル」というしまうまの人形(固いやつ)を共に100円で、東京人「世紀末は落語で笑え!」を500円(!)で買う。
 
 宝島のは、昔の上海や、チベット曼荼羅対談なども載っていて、面白い。目白の市でもチベットのお守りやカードを見つけて欲しかったが、もしかしていつか行くかもと思い買わないでおいた。いつ行けるだろう?
 東京人は“志ん朝が語る新・金原亭馬生”が読みたかったのだが、亡くなるちょっと前の志ん朝師匠が、「ひょっとするとなにかの気持ちの加減で、志ん生を継いでみようということになるかもしれない」と語っていて、ああもうちょっと長生きしてもらいたかったなあ、としみじみ思った。
 その他、もはや現在大御所ばかり紹介されている“小朝のこんな若手いかがですか?”や、“談志が選ぶ寄席「夢のラインナップ」”も面白かった。

 乗り継ぎで渋谷に出たので、パルコの地下でユリイカ「矢川澄子・不滅の少女」と「森茉莉特集」を買う。後者は隣にあって、表紙のコラージュがなかなかだったのでついつられて購入。
 
 矢川澄子のは、開けばそこいら中に澁澤の姿があって、澁澤の特集本からはことごとく抹殺されているものがあちこちに漂っていて、皮肉なものである。谷川雁のもとへ走っていったのは自分なのに?子供なぞ、相手がなんといったて、それこそ離縁したって、授かった時に欲しかったのであれば、産んでしまったら良かったのに?
 
 線の細い、満面の笑顔の、ボーイッシュでチャーミングなお人のようだったが、慈姑のから揚げを全部食べられてしまいベソをかくような律儀さが、絶えず彼女の足を引っ張って、100%の幸せになることを妨げていたのではないか。。。
 
 様々な人がさまざまに彼女の死を悼み、それを防げなかったことを悔いている。子供を持てなかったのは須賀敦子も同じだが、もっと「孤塁を守る」感じがして近づきがたかったと書いていたのは森まゆみであった。
 「わたしのおしゃれ哲学」にあるような「しゃれた死に方」を心がけた結果がそれだったのだとしたら、彼女の美的センスが一番の問題点だったのか?
 
  やっぱり私はどこか、おていさい屋なのかもよ。なんかどろどろしたものをさらけだすのがいやなのね。というより自分の美意識の問題で、情念よりは理知のひとでありたい、と。(対談「架空の庭のおにいちゃん」より)
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by souslecieldetokyo | 2008-06-15 12:55 | 古本
 チビと旦那がぶーん(自転車)で出かけたので、昨日は一人、兼ねてから行こうと思っていた鬼子母神の「手創り市」へ。いつもなら歩く距離を、何故かヒールを履いてしまっていたので、都電を一駅だけ使う。

 帽子を被っていたので分からなかったが、ポツポツと降り始めた雨のせいで、市は片付けられつつあった。見たところによると、受付で登録すれば、誰でも好きなものを持ち寄って(手作りのものに限る、飲食系も可の様子)、フリマの感じで売り買いが出来る模様。どのくらいの出店数があるのか、晴天の日にまた確かめに来ないとな。
 焼き物や手作りのガラスの店なんかもあったが、小物やアクセサリーの店が多かった。ちょうど左手にしていたチベットのお土産のブレスレットと、色合いの良く似たネックレスがあって目に止まったが、値札を見ると5800円。聞けばエジプトと交易していた頃のベネツィアン・ビーズを使って作ったものだという。カードが使えれば買っていたかもしれない。。。

 直ぐそばの行きつけの古本屋「往来座」に立ち寄る。品揃えが自分好みなので、あれこれ欲しいものばかりで、あれよと言ううちに設定金額に到達してしまい他は見ず(見たら欲しくなるに決まっている)レジに向かわざるを得ないので、なかなか店内隈なく見られたためしのない店。

 外の文庫3冊200円で、カラーブックス家庭園芸Ⅱ、ベトナム観光公社 筒井康隆、シベリア鉄道9400キロ 宮脇俊三。シベリアのは、すでに家にあったかも、ちと不安。
 入り口付近の箱売り本で、上海図書館のたぶん土産物で、記念切手の装丁本を300円で。2006年戌年の切手もあるから、最近のものだ。
 入って左の子供の本コーナーでは、パディントン×三冊(各360円)を。これであとはクリスマスと一周年記念を揃えれば良いことになる。

 その並び奥で、台湾鉄路千公里 宮脇俊三420円。彼の台湾のは「豪華列車はケープタウン行き」の中で読んでいたが、その10余年前の、本家本元バージョン。「ポチ&コウの台湾へ行こう!」で知っていた阿里山鉄道に関するエピソードにやっとお目見え出来て嬉しい。その後行った池袋西公園近くのカフェで久しぶりにゆっくり食事(古代米のキッシュ)しながら、3分の2ほど読む。面白い!昭和55年のたった八日間の旅が、一冊の本となりこうして読み継がれていくなんて、なんと素晴らしいことだろう。

 同じところら辺で、東京人2006年11月号、魔都と呼ばれた世界都市を歩く 上海特集を。300円。森まゆみによる日本人のサロン文化、李香蘭のモダン上海等々、写真もたっぷりで楽しめる。内山完造と魯迅もそうだが、文中の老人が語っていた、「日本人の軍国主義は嫌いですが、それ以外の日本人はみんな友達です」の言葉は本当だと思う。また個人的には、社会人大学のフランス語講座で隣の席だった、川喜多長政氏のお孫さんのことや、去年の中国語講座でクラスメイトだった御夫人が幼少の頃の最初の記憶が済南で見た「支那の夜」で、またその渡辺はま子の歌を、戦時下、洋車の車夫が大きな声で歌っていたと語ってくれたことなどを思った。

 祝祭と狂乱の日々1920年代パリ ウィリアム・ワイザー、1200円。ちょうど河盛好蔵の「巴里好日」を前の晩読み返していたところだったので、ついつい購入。彼は1928年から30年までをパリで生活していたので、この本とも重なる時代だ。もっともワイザーのこの本はピカソ、モディリアニ他&その女性達の異色のドキュメントとなっているので、河盛氏のパリとはまた違ったパリだろう。パリの売笑婦たちがどうやって、外国から流れてきた彼らを「遊んでいかない?」で誘惑し、酔いどれパリジャンにしていったか…など、クレイジー・イヤーズのクレイジーの部分がたっぷり描きこまれている。

 そんなこんなで〆て3500円!J・Jで欲しい本もあったが後ろ髪惹かれつつ店を後にする、うらめしや。


 帰りにセイブの地下で、木曜に老師が来るのでちまきを作ろうと竹の皮(本当は笹の皮が欲しかったが無かった)を買い、先回来て貰ったときには8階さんから電気ポットを借りてすましたが、今回は用意しておこうと、イルムスで前から目をつけてあったドイツの電気ケトルを清水の舞台から飛び降りて買う。

 

 さて今日は猫のフリマ。

 午前中雨だったからやってるかどうかな~?と心配して行ったが、ちょうど準備をしているところだった。時間があまり無く、急いで物色してすぐに立ち去ったので、お知り合いのTさんに挨拶が出来ず残念。タイの新品手提げ色違いで2つ(母親用と自分用)、インドネシアバティックの巻きスカートをエプロンにちょうどいいと思い、全部で1300円(旦那には1000円と嘘の申告)の計三点。

 旦那が結婚式で居なかったので、チビとふたりでながながと昼寝、5時に起きる。散歩がてら近くの駅ビルに行き、これも前からずっと狙っていたインドのアンティークの鏡を許しが出たのでお買い上げ。裏路地を辿ってホームセンターまがいに行き、合う釘を探し、ついでにコリウスとベゴニア・センパフロレンスの小鉢を買って帰途につく。ベゴニアはローズピンクで愛らしく、四季咲きだし、カラーブックス園芸Ⅱでも万能選手と褒められていて、うふふと思う。

 インドの鏡は、チビと旦那がお風呂の間に一人悪戦苦闘しつつも、玄関横の壁に吊るした。昔々のインドから、はるばる日本へやって来て、我が家にすとんと収まってくれたこの鏡。アンティークは味わい深いだけでなく、もっとずっと有難いものだなあ、少しずつ集めていけたら嬉しいけれど。。。
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by souslecieldetokyo | 2008-05-26 00:02 | 古本

先週の古本。

週のあたま、香港の友人に郵便を出すのに記念切手で送ろうと郵便局に行ったら、
その2軒隣の古本屋の棚につかまってしまい、大量購入する。

一つの棚でこんなにも欲しい本があったのがこれが初めて。たぶん同じ人の放出品だろうか?
通りかかった印刷屋のオヤジも「今日の○○さんとこいいの揃ってるな~」と言っていた、
私に向かって?か一人語かはわからねど。

1、パリ発ワイン水先案内 細川布久子
2、63歳からのパリ大学留学 藤沢たかし
3、上海少年 長野まゆみ
4、雲南少数民族の天地 NHK取材班
5、すてきなあなたに
6、ニューヨーカー短編集Ⅰ

100円×6冊の600円。古本って素晴らしい。

1は開高健氏に開眼せしめられて云々とプロフィールにあったのでちょっと買ってみたが、まだ飲んだことのない高級ワインが多数で、♪ためい~きがで~ちゃ~うー(byザ・ピーナッツ)でした。フォアグラ&プイイ・フュッセや、現地で飲む良く冷えたプロヴァンスのロゼ!う~ん。

2、は父親がよーく似たタイトルの上海大学版をブログしていたので、つられて手に取り、
読みやすいのでふんふん読んでいくと途中で以前にも読んだことがあったことに気付く。。。
それでも次男の死と自身の癌を乗り越えての2年間の留学にはうるっと来る。
当時大きなニュースとなったカニバリスム事件の犯人が家に食事に来たエピソードなども載っていておやっと思う。

3は短編集で、表題の一編のみ上海の匂いがしたが、他はそうではなくって期待はずれ。
その表題作すら、舞台は日本のどこか(たぶん長崎)ではっきりせず、ストーリーよりも金雀児の匂いや五香豆や長袍などの単語の力ばかりに引っ張られている気がして読後感が無い。

4のNHK取材特班ものは結構好きで持っているが、これも写真多で面白かった。
ちなみにチビの公園仲間の韓国人の男の子に弟が誕生したが、その子の名前がなんと麗江。
父上がやはり中国好きで写真集で見て気に入って、つけたのだとか。
雲南ではないけれど、成都奥地の被災地の、今回の被害の報道(特に900人生き埋めの学校など)には胸が痛む。
早急の援助受け入れの決定、なんでしてくれなかったのだろう…。。。

5、は文句なしの名著、背焼けのためのこの値段だったので、ついつい。
どのページをめくっても、「あなたこそステキ過ぎます!」の一言。
素敵すぎて数ページでお腹一杯になってしまい、端から端までなかなか読みきれないのが難点。

6、ニューヨーク本もかなり集めているものの、集めているだけで、アーウィン・ショーすら読んでいず、この本もいつの日かは読むのかな?ちと疑問。
そいでもJJは還暦過ぎてからNYに行き出したのだし、私もまだ先の楽しみに取っておくことにしようっと。
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by souslecieldetokyo | 2008-05-18 22:32 | 古本

古本の吸引力

先々週の収穫物は宮部みゆき「平成お徒歩日記」一冊のみ。
チビをおんぶしながらぶらぶらしてたら、本の方から呼んできて、
普段は立ち止まらない本屋の前の木箱で足が勝手に止まり、手が勝手に本を取り頁を捲っていた。

「彼は音楽に愛されている」(くらもちふさこ「いつポケ」)ならぬ、
「古本に愛されている」女とはこれいかに??

東京都内の道に関しては、ほぼ歩いたことのある道だったので、読みつつも鮮明な映像が
頭に浮かんで来て、なおかつその歴史的意義が分かったりして、止まらず、2時間程で読みきってしまう。
途中、神戸の少年連続殺人事件によせて心痛なるコメントがおまけとして載っていたが、
それこそが、宮部作品の根底にある一番のエッセンス、彼女足る所以と思った。
実際の事件や被害者加害者をニュース新聞の中だけのものにせず、周りの生活に引き寄せ、自分のものとして考え、心を痛めている…。そうでなければ、理由、模倣犯などの大作を書くことは出来ないだろう。


先週は、旦那がつぐないに(何の?)好きなものを買っていいといったので、
ふらっと入ったビィレッジ・ヴァンガードで新書を四冊買う。
澁澤龍彦 高丘新王航海記
グレッグ・ジラード 九龍城探訪
コロナ・ブックス 作家の猫
雑誌TRANSIT 美的中国 

澁澤のは先日買った別冊新評の中で「暴風雨の一夜」として高橋睦郎が澁澤が三島由紀夫を
ギャフンと言わしめて退散させたエピソードを書いていて、その大元となった話題の主とはどんな作品かなと思い購入したが、後で、それは三島の「豊饒の海」についてのことだったと分かる。第三巻で東南アジアの王女にさせたいと話していたのを、この親王の旅と混同させてしまったらしい。。。でも、遺作であるし未読のものであるからして、そのうちゆっくり読むことにする。

九龍城のは、かねがね買いたいと思っていたのだけれど、3500円という値段が私を遠ざけていたのだが、この度、思い切って購入。危うく隣でながれていた、ヘンテコ外人の話す日本語練習CD(ラーメンズのやつ)を買いそうになりつつもこっちを選択。思ったよりかは普通の人々の暮らしがあり、暗黒街のイメージはさほど感じない。水道窓無しでも良いから格安物件を求めた人々(潮州人が3割も)の集まりのようだった。フルーツ・チャンの映画を思い出す。手が飛んでくるやつ。

お隣さんが猫を2匹買っていて、その話などしたり、「グーグーだって猫である」も秋公開されることだし、早く私も猫飼いたいものだニャア、の勢いでふらっと購入、「作家の猫」。
猫好き、猫作品で知ってる作家も多数、知らなかった作家もちらほら。開高健と田村隆一あたりの意外性(でもないか、)が面白かった。もし自分が猫を買うなら、白系ならシトロン、灰系ならブン太、という名前を思いつく。

TRANSIT、勢いで買ったけれど、写真が主で細部読む気がまだなし。
今一番行きたいところは中国だと開平、NHK世界遺産のやつでやっていたので。。。
インドだとシムラ、キプリングの「キム」に誇張して書かれていると「鉄道大バザール」でポール・セルーが言っていて、興味深々。彼のタミール族の観察描写、しごく面白い。今彼はマレーシアで、もうすぐニッポン。チビもポッポの本(汽車ポッポ)とか言って、扉の写真をよく眺めている。
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by souslecieldetokyo | 2008-05-03 23:02 | 古本
今朝は何故か六時前に目が覚めて、
曇った空と湿った空気が春先の台北の朝みたいで、
すっかりいい気分で、布団の中で昨日つい買ってしまった
中目、代官山、恵比寿hanakoを捲るも あまりの現実との違いに今の気分を再確認。
今のわたしってばモロ中央線沿線、もしくは世田谷区下町の裏通り、救世軍のバザー。

昨日もチビのおむつ買いに行ったサンシャインで古本市やっていて
チラッと流し見するだけのつもりが、チビと左手でくるりんダンスしつつも、しっかり物色。

1、村上信夫 楽しいフランス料理 105円
2、うめめ 525円
3、ポール・セルー 鉄道大バザール 525円
4、ジョージ・オーウェル パリ・ロンドンどん底生活 315円
5、つげ義春初期傑作短編集第一巻 630円
6、ちびの絵本 まこちゃんのおたんじょうび(名著「わたしのワンピース」作者作品) 157円

5を買うか買うまいか最後まで悩むがスリラー探偵局「船虫小僧の冒険」にブラックジャックのドクター・キリコにそっくりの船長が出てきたので買ってしまう。
3,4、は文句なしに面白くって、その後チビと旦那が自転車で帰ってから
成城石井の210円のカフェオレ飲みつつ外のテラスで読みふける。

途中、白いワンピース、しかもまだ2回目着用、にカフェオレこぼす、厄年な私メ。

持参の手拭(よかった、チビのおかげ)で茶色を叩き落とし、気分も新たに2階の本屋へ。
この時点でキンカ堂、ジュンク堂はあきらめる。

珍しく新刊で、
7、ひっこしました 杉浦さやか 
と前述の8、hanako、 前々述の9、小西康陽コラム 1993-2008を購入。
7は帰りの都電~家までの道々を歩きながら読破、古い一軒屋に住むの憧れだったけど、
そうか~、カビ、ダニ、GK(ゴキ)、ネズミ!の四重苦があったのね~、
でも玄関のタイル張りはさっそく真似したい感じ、と思う。
この人のは「マーマリング・トーク」時代から何故か新刊で買っている、私にしては珍しく。

9はチビが寝た後でアンフェア映画版を見ながらソファーで読んでいたら
あまりに小西氏が”こっち側の人間”だったので興味深くてテレビそっちのけで没頭。
文楽の言葉やら安藤鶴夫やら出てくるわ、ベスト100冊のうち半分以上は家の本棚にあるものだし(青木正児の華国風味まで!)、一番驚いたのは彼が吉田健一信奉者だったということ。
でもそれはなんとなく、バーバリーのステンカラーコートみたく、イギリスの臭いがすることからも頷けてしまうことだった。
それからパリ!それもサン・ミシェルの学生向けセルフサービスレストラン的なパリ。

「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである」
(吉田健一)

帰り道の出店的雑貨屋では、105円のホウロウコップ×3(パンダ、鹿、オットセイ)に
ホウロウ花柄ポット特大315円、
行きつけの古着屋でチビのワンピ(ヨーロッパ・ペイズリー、カントリー花柄、藍染絣、それぞれ違うデザイン)を各525円で購入。
昨日地元の雑貨屋でグアテマラの手刺繍一点もののチビワンピ(1280円新品)を買ったばかりというのに…
トホホ。



 
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by souslecieldetokyo | 2008-04-13 10:28 | 古本

昨日の古本。

 たまたま金曜バイト帰りに寄った古本屋で、そのチラシを見て行く気満々になり、家族三人で散歩がてら行った古本市が、銭湯で古本浴、「月の湯古本まつり」。

 11時ということで行ったのが11時半、なのにすごい人、着替えの籠に店ごとの本が入って洗い場に置いてあるだけだから、皆屈んで本とってめくって、押し合いへしあい、団子状態。
 女湯はカフェってか、なごみスペースになっていたので、チビと旦那はそっちで牛乳飲んで待機、私は銭湯で戦闘態勢万全に、男湯で眼光鋭く本のタイトルと著者チェック。いちいち開いて中身を吟味する余裕が無いからとにかく値段の折り合いさえつけば、抱えて、一応キープする。
 
 1「知らない本や本屋を捜したり読んだり」ワンダー植草甚一ランド第二集アメリカ編1500円
 2、別冊新評 澁澤龍彦の世界 1500円
 3、汽車との散歩 宮脇俊三 200円
 4、大晦日のローストビーフ 秋山ちえ子 200円
 5、上海ブギウギ1945 服部良一の冒険 300円
 6、引越貧乏 色川武大 250円
 
 普段なら手の出ない値段の上記2冊は、その前日のバイド代2万円がいつもの2倍だったので気を大きくして、購入を決める。でも適正価格か500円くらい安い値段かと思う。
 1は大好きな淀川長治氏とのNY現地対談なんかも載っていて、本当にワンダフル。
 2も河出の文藝別冊では載ってなかった男根ダンスの写真や、大江健三郎なんかも証人として発言しているサド裁判が詳しく再構成されていて、面白い。
 3は安いし、表紙も緑で可愛いし、彼の台湾他の文庫も持っていることだし、購入。 
 4は知らない作者だが、見出しの最初が「菜心と姑娘」とあっては、買わないわけには。。
 5も集めている上海の時代のものだし、彼も特殊工作員だった?というので、購入。
 6、も先日テレビで柳美里と井上揚水が対談しているのを聞いて、急に興味を持ち、集め出した色川のもので、まだ持っていなかったから。

 とこんなして結局なんやかや理由つけて、全部を購入。。。
 
 女湯で二人と合流し、写真とりまくって、帰る寸前に米朝の「一芸一談」を350円で見つけ、即買い、これで米朝は2冊目。彼が好きな上方の役者や芸人がわんさと載っていて、興味深いことこの上なし。

 最後、ラジオの収録で来ていたラッキー池田氏にチビがぶつかって、そのあしらいがものすごく親切な御仁だったので、チビ、一緒に写真をとってもらう。3ちゃんの番組のほとんどの振り付けのところで名前が出てくるというのに。。。素敵。ぐ\る\ぐ\る~はぐるぐるどっか~んで果たして本トに正解だったのかは、ちっと謎。
 
 
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by souslecieldetokyo | 2008-04-06 16:38 | 古本