古本 フリマ 散歩


by souslecieldetokyo
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カテゴリ:古本( 30 )

 昨日今日と久々部屋の片付けをして、引越し以来一度も手付かずのままだった邦楽系CDのダンボールを開けてみた。
 あまりの懐かしさに(そこには大学4年間のすべての音楽の思い出が詰まっていたから。なんだかアメリのブルドトー?ブルトドー?氏の気分。。。)何枚か聞いてみると、意外やエレファントラブの「金髪の草原」サントラやら香港のインディーズ・ポップやら、普通に聞けたのでびっくり。
 夏の終わり、秋の初めになると必ず思い出していたタイ・ポップのCDも見つかったし!

 この調子で雑誌の切り抜きの整理、賞味期限切れの食品の整理もしなくては。。。

 チビへのお土産、3冊。
 SESAME STREET IN&OUT UP&DOWN
 Mickey Mouse Book
 バーバマーマ教唐詩
 (どれも古さ加減が絶妙だったので)

 上海の日本語専家 平島成夫
 北京の暮らし 幸治隆子
 小蓮の恋人 井田真木子
 香港マーケット 杉田望
 鉄道の旅を楽しむ本 アジア大陸編 世界の車窓研究会
 追憶の1998年 高橋源一郎
 コミック昭和史第一巻 水木しげる
 赤毛のアンを探して 中井貴恵
 Guidacucina DOLDI (イタリアのケーキレシピ本)

 それから珍しく定価の店の本を何冊か。
 別冊宝島 静かなる謎 北村薫 (祝!受賞!)
 ユリイカ 杉浦日向子
 奇怪ね 一個日本女生眼中的台湾 (何故日本で!さすが青山ブックセンター!)
 香港ガイド本2冊

 訳あって小説を読む気持ちになって、長嶋有のを3冊、図書館で借りて読んだ。
 すると、高野史子だし、大島弓子だし、真心ブラザーズだし、大江健三郎まで!(好きにならない方がおかしいじゃん)、どんぴしゃでした。
 どうしようもない状況とかせつなさとかが薄―く薄―く溶かれて全体を覆っているんだけれども、日々の会話はぽつぽつと、何でもない言葉でやり取りされていく。(こんな小説だったらいくらでも読める、あたし!)次はありったけ借りて来て読むぞ。

 小説が読めて気分を良くしたので、ずっとほったらかしにしておいた熊の敷石 堀江敏幸 も読んでみる。冒頭の夢の部分なんだか良くイメージが掴めずもわもわしたが、友人が登場してからは、なんなく読みきる。須賀敦子の世界と思った。ユダヤ人家族の歴史のところでは、遠藤周作を思った。フランス語で眠たくなることを「砂売りが通った」と言うのは、詩的でイメージの膨らむ、良い表現だったなァ。

 そういえば先日宮本亜門演出のミュージカル、「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」を観て来た。大好きなソンドハイム。
 中学2年くらいの時衛星放送かなんかでやっていたのをダビングしたのだが、何と1幕しか取れていなくって、しかもそのことを20年間すっかり忘れていたのだけれど、今回劇場に行って2幕の幕が開いた瞬間、それを観るのが初めてなことに気付いたのだ。なんだかメランコリックな気分がした。
 装置はオリジナルのオープニングがあまりに印象的だったので残念だったが、2幕のは好きだった。
 それから冒頭の題名を歌い上げるシーン、日本語だったからさっぱり歌の雰囲気が変わってしまい、メロディーをイマイチ楽しめなかった、あそこ一番期待してたのになあ。。。
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by souslecieldetokyo | 2009-08-14 14:38 | 古本

飛ぶ心、7月初めの古本

 「飛ぶ雲、飛ぶ汽車、飛ぶ心!」(鉄道省の広告より)
 どうしていつだってこんなにも旅がしたくてたまらないんだろうか?
 
 今回もそんな旅情もの、美食もの、純エッセイ、カラーブックス×3を手に入れる。
 例のごとく外箱の100円本。

 森本哲郎 ぼくの旅の手帖 または、珈琲のある風景
 開高健全対話集1、食篇 ああ好食大論争
 ドウソン通り21番地 木村治美

 世界の人形、西洋やきもの風土記、家庭園芸Ⅰ

 それにしても一冊目、表紙のイラストからスバラシイ、思わずバイト先で皆に自慢する。中身も期待に違わず、「飛ぶ心」を掻き立てられまくる。
 バグダード、カルフチクでの、ハルン・アル・ラシード(アラビアン・ナイトに登場する愉快な王様)時代の面影を唯一残す茶店でのチャイ、戦時下、ベトナム雲南国境の山水画の風景の中ですする強い香りのベトナムコーヒー、どしゃぶりのボルドー、下戸の為ブドウ酒を一口も口にせず、代わりに酒を好まなかったとされるモンテーニュに思いを馳せながらゆっくりと味わうコーヒー…。
 J・JのNY、池波のフランスに匹敵する、どんぴしゃ、どストライクの旅本でした。
 
 開高健のは、対談者のバラエティときたら!きだみのる+壇一雄、黛敏郎+石井好子、團伊玖磨、荒正人+池田弥三郎、等々、圧巻。
 意外だったのは、草野心平の美食ぶりで、堀田善衛やなんかの本に出てくる戦前上海の時代から、料理に関心があったようで詳しく、また戦後は花、野草、川魚、その他自分で採って料理している。上海の新聞で見かけた黄鱔を13種類以上出来るコックを求むなる広告から、料理の種類の豊富さでなく、暴君無き所料理の発達なし、の考察をするところも、さすがと思った。

 ドウソン通り~は、期待していたロンドンがらみのエッセイではなかったけれど、まえがきのエピソードでハッとするところがあったので、本棚に加えることにする。ロンドンものは他にあるらしいので、それとの出会いも楽しみだ。
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by souslecieldetokyo | 2009-07-03 22:24 | 古本
 ちょっと前、一冊だけ、近所の古本屋にて、100円本を。買おうかどうしようか迷っていたら、3歳のチビが「いいじゃない、買いなさいよ」なるお言葉を発してくれた。
 内田康夫 上海迷宮
 かの有名なこの作者の作品も、浅見光彦シリーズも初めて読んだが、想像通りの読みやすさ。また2時間ドラマの映像イメージ(俳優の中村氏の顔など)が絶え間なく付きまとって、上海ロケのドラマを見ているようだった。

 さて、先の土曜日の古本。
 授業の帰り、フラフラとなった頭で、一番近くの古本屋に何となく入ったら、またも様々発掘してしまう。単行本は3冊200円、文庫本は各200円くらい。こぐれひでこ氏のパリの文庫も欲しかったが、2冊で500円だったので止めにする。

 黄色い風の吹く街へ 難波 淳
 来て見てアジア 難波 淳
 地球を怪食する 小泉武夫
 夫婦貧道中 地球ふたっぱしり 甲斐切 清子
 屋台の楽園 ペナン島へ行く ほいほい旅団
 ジブリ美術館ガイド

 アジア・キッチン旅行 高崎 篤
 来た、見た、撮った 中国国境8000km 田島 正
 お茶からお茶へ、旅から旅へ 伊藤ユキ子

 黄色い~は、中国太源で一年間日本語を教えることになった筆者夫妻が、各地を様々旅行した様子、現地での生活ぶり、交流、天安門事件の在北京体験、帰国の様を記したもの。おもしろい。
 同じ作者が、何年もかけて幾度かにわけてアジア各地を旅した模様を語っているのが2冊目。この人のは、写真もプロ級で、人物の表情がとても良い。

 3冊目、存在は知っていたのだけれど、読んだのは初めて。この御仁が農大のお偉い先生とは露知らず…。それにしても、タイトル通り、ゲテモノ、キワモノ、生臭もの、なんでもござれの強靭な胃袋と、ウォッカ、白酒、蛇酒、発酵酒これまたアルコールなら何でも大好きなのには驚いた。さすが酒造家に産まれ、醸造学発酵学が専門のお方。
 竹虫+竹酒など、唐揚げの鳥の皮さえ食べられないうちの母親などにはきっと永遠に分からない世界。。。またある程度の冒険心、好奇心はあるものの、ブーダン、青カビチーズ、くさや、蛙、臭豆腐、血豆腐くらいが関の山の私にも、天井に這うヤモリを10匹ほど料理して、とか40年前の鯉の熟鮓で熟鮓パーティー、とかちょっと手の届かないハイレベルな怪食文化でやんした。。。

 地球ふたっぱしり、昭和の終わりから平成にかけて、夫婦で3年間、500万円で地球を巡る、という旅のもの。頼もしいのは、ご主人が英語に堪能で、切符争奪戦や部屋の手配その他取り仕切ってくれるところ。うーむ、私もこんな旅がしてみたいザンス。

 ペナン島、未読、
 ジブリは、「トトロランドとラピュタランドに行きたい!」とのたもう娘へのお土産。

 アジア・キッチン旅行も、お茶からお茶へ、も行ったことのある地、無い地、様々で面白く読む。
 それにしても、早く次の旅行に行きたいものだなア!
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by souslecieldetokyo | 2009-06-23 02:13 | 古本
 社会人向けの中国語のクラスを受けるため、近くの大学へ毎週土曜の午前、通っている。
 そこで恒例の青空古本市が開かれていたので、授業が始まる前の何分間か文庫本コーナーだけ覗くことにした。
 と、例のごとくなんやかんや手が伸びてしまい、結局8冊購入。
 加えて、帰り道先週家にあるかどうか確かめてから買おうと思っていた本を買いに同じ古本屋へ向かうが、付いていない、売れてしまっていて無く、それでも文庫本で何冊か見つけてしまい、ここでは4冊購入。

 うちの助六 福島慶子
 ユーラシア大陸思索行 色川大吉
 アフガニスタン紀行 岩村忍
 料理歳時記 辰巳浜子
 オトコ、料理につきる 三善晃
 ライカ通の本 円谷円
 スヌーピーのコミック×2冊

 私の中国人ノート 和久田幸助
 はい!はい!ハノイ アジア光俊
 カラーブックス紅茶入門 斉藤禎
 ハロウィーン・パーティー クリスティー

 値段は100円、150円、スヌーピー高くて200円。それも土産に買って帰ったのに、渡したとたん“わーい”と開いたはいいが、真ん中の数ページかがベリッと剥がれ、破損。ショック。。。
 クリスティーは、家にあるかどうか心配したが、無かったのでホッと胸を撫で下ろす。
 福島夫妻の本があっという間に5冊目になった。今回もパリ話や梅原龍三郎、林芙美子などの回想話など載っていて面白そうだと思う。

 中国人ノートは、麻雀小考のところが読みたくて買う。胡適とは、ちょうど今日の授業で先生が脱線話の中で語った、なんともタイムリーな人物名ではないか!「麻雀は男の暇つぶしで、女には日常茶飯事だが、お婆さんにとっては、残り少ない人生の事業である。」(胡適)
 先日買ったお茶の本の中でも、定年後、朝の公園での運動その他の後、男は揃って飲茶へ向かい、女は揃って麻雀卓を囲むとあった。中国で麻雀は、男性より女性の方が日々の生活において欠かせないものなのだろうか??
 そういえば前に香港郊外の町に行った時、古い食器屋に入ると、暗い店内の中、子供そっちのけで母親4人が麻雀をしていた。手も良く動いていたけど、そのお喋りの白熱具合といったら!
 その点、シンセンの洋服屋で見た主人らがやっていた麻雀は、くわえ煙草で煙をもくもくいわせていたが、ピーチクパーチクのお喋りは無かったような気がする。が、やはり香港の安いホテルに泊まった時、裏のアパートの部屋で、男らが夜通し麻雀をやっていて、牌の音でうるさくて眠れなくなり困ったことがあった。
 女達の騒ぐような喋り声はなくとも、牌の音だけでも十分ウルサイのだった。牌の大きさも関係してるとは思うが、あのガラガラジャラジャラというけたたましい音は、爆竹と同じ、伝統的騒音文化(?=大きくてうるさい→賑やか、派手、気前がいい、邪気払い)のたまものだと思わずにはいられない。
 
 今習っている定年過ぎのおばあちゃん先生は昔、中国文学をやりたい、と言うと「中国文学をやりたければ、まず麻雀を覚えろ!」と言われたとか。私は文学は志さないが、結婚式には出てみたいので、いつ招待されても良いように、日本より簡単だと言うそのルールをいずれ覚えてみたいものだナア!
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by souslecieldetokyo | 2009-05-25 00:51 | 古本
 今日は、チビが初めて添い寝無しで寝た!それも九時少し過ぎくらいに!!何かすごく得した気分。
 で、せっかくなので、日記をば。

 四月某日、サンシャインの古本
 
 何をかは忘れたけれど、買うものがあってサンシャインに行き、古本市がやっていたので、見るだけのつもりで見だしたら、結局こんなに購入するはめに。。。しかも、アガサ・クリスティのは、家にあるのを確かめてから無いものだけ、ママチャリ飛ばして次の日買いに走ったりまでして、二日がかりの買出しとなった。
 
 ジョイ・ラック・クラブ エイミ・タン
 チベット潜行十年 木村肥佐生
 チャイナタウン ヨコハマ 陳立人
 薬菜飯店 筒井康隆
 ジェイムス・ジョイスを読んだ猫 高橋源一郎
 新麻雀放浪記 阿佐田哲也
 ぼくだけのパリ なだいなだ
 文学カフェ 菊盛英夫
 料理の四面体 玉村豊男
 料理長殿、ご用心 ナン&アイヴァン・ライアンズ
 おかず咄 牧羊子
 風説食べる人たち 開高道子
 古きパタゴニアの急行列車 ポール・セルー ≪中米編≫
 南蛮阿房列車 阿川弘之
 アガサ・クリスティ、ハヤカワ文庫×8冊
 Meet Thomas and his friends

 全てが、100円150円程度のものばかり、ここの市、消費税を取るのがたまに瑕。トーマスの英語の新品本は、どうしてもとチビが言うので、「自分のお年玉のお金で買うのならいいよ」と、しぶしぶ買う。630円!高し。
 
 ポール・セルーの本、去年もこの時期、ここで見つけたんだっけなあ、と思うとなんだか面白い。訳者の阿川氏の本も近くにあって、一人ほくそ笑んだ。
 例の事件の佐川氏のパリ案内、みたいな本もあって興味を引いたが、彼はフランス国内には入れないため、追憶の、回想のパリ、フランスとなっていて、立ち読みしたけれど買い控えた。
 
 ジョイ・ラック・クラブはGWに実家に帰った際、ゴロ寝して読んだが、物語に引き込まれて一気に読了。映画もあるそうなので、観てみたくなった。冒頭の麻雀のシーンのところ、「色・戒(ラスト・コーション)」の麻雀のところとだぶる。物語は、米国に渡った中国人女性と、その2世娘の8者様々の人生が、時に中国の御伽噺や古い言い伝えを引きずったまま語られているのだが、ある母親が、そのまた母親の死の床に向かった際、自分の腕の肉を削って、薬のスープに混ぜ母に飲ませる(古来の秘伝の)くだりでは、魯迅の「薬」を思い出した。
 
 クリスティ、これでコレクションは65冊となる。持っているタイトルを全部覚えきれないのが難。
 筒井康隆、表題作だけ読んだが、痛快。ぐび、と喉をならし、どかどか料理をかっこんで、がっ、がっ、どばーっと体中の毒素、膿その他を出し、生き返ったがごとくなる作品。私だったら、蠔油劇骨肉翅(この店の貧血治癒料理)が食べたい!


 五月の古本、早稲田村
 偉大なる道 上・下 スメドレー 2冊300円

 
 本日の古本、早稲田村
 ロンドンの美しい町 鶴田静
 優しいパリ パリの日本人 蜷川譲
 マレー鉄道で朝食を 伊藤伸平
 クリスマス・ウォッチング デズモンド・モリス
 老手品師 カロッサ
 赤い機関車ジェームス THE REV. ウィルバート・オードリー
 中国茶読本 島尾伸三

 先の5冊が100円本、チビへのお土産ジェームスは300円(1973年初版本)、ずっと探していた中国茶は400円。やっとこれで、“雲来茶楼の仙人の姿”がいつでも好きな時に眺めることが出来る!
 
 最近覚えた広東語のフレーズ。 飲「口左」茶未呀? (吃飯了嗎?の意) 
 うーっ、飲茶、もとい香港行きたし!
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by souslecieldetokyo | 2009-05-15 23:13 | 古本

卒業式の日の古本

 卒業式。
 それは一年で一番、バイト先の喫茶店が忙しい日。
 今年もバイト君バイトさんが卒業式なため、人手不足で駆り出される。

 一日中こま鼠のようにクルクルくるくる働いて、店を出た途端、どうしたことか、そのテンションのまま店から一番近い古本屋へ。古本の棚、背表紙のタイトルをチェックしていくと、段々あたまが正常化していくから不思議。。。
 実はそこの店は私好みの旅ものや雑学ものが充実しているので、いつだって気になる店なのではあるが、50円100円でなく、単行本は定価の半額、文庫本は3分の一、みたいな値段(正統といえば正統だけれど)の付け方をしているので、貧乏主婦の身の上、めったに立ち寄らないようにしている店なのだ。
 が、立ち寄ったが最後、見つけずに、買わずにいられないのが古本。
 で、こんなに買ってしまった。

 写真本 雲南の豚と人々 伊藤真理
 以下文庫 チベットで食べる・買う 長田幸康
        小心者の海外一人旅 越智幸生
        インド酔夢行 田村隆一
        ひとり暮らしのロンドン 岩野礼子
        生きているユダ ゾルゲ事件_その戦後への証言 尾崎秀樹
3冊200円の単行本 「中国人」になった私 松木トモ
              香港がらくたノート 大西陽一+後藤桂子
              ずっとアジアを旅していたい 田中維佳
              インドふらふら紀行 また日が暮れる 丹下明彦
              イタリア・トスカーナの優雅な食卓 宮本美智子 永沢まこと
              ラプソディー・イン・アメリカ 江國滋
 
 〆て2千円と50円。今日のバイト代の何分の一のことやら??がしかし、角田光代もエッセイで語っているように、安くて安くない、高くて高くないのが書物。そこは考えないでおこう。。。

 さっそく近場のモスで、雲南の豚さん写真本とチベット本を、帰って久々の一人長風呂で江國氏のアメリカ紀行俳句スケッチ本を読む。特に江國氏のスケッチが、なかなかに本格的で、もちろんお手の物の紀行文も軽いんだけれど軽過ぎない本物のエッセイで、堪能する。また旅した都市もニューオリンズ、ナッシュビル、メンフィス、ニューヨークと音楽がらみで選んであり、それも馴染みやすかった。ただ、出てくる料理が、大きさばかり目立って、味は今イチのものばかり。旅の楽しみの一つが食事である私にとって、いつか彼の地に行くことあるかしらん?
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by souslecieldetokyo | 2009-03-25 22:21 | 古本

2月某日の古本

 久々のバイトの帰り、ぶらぶら歩いていたら、何かしら古本が買いたくなってしまったのだけれど、たいした収穫も無し、一冊だけ20円の「満州男」(佐藤生人著、ますお、一代記)を購入。読みつつ裏道の、御茶ノ水の安くて有名なてんぷら屋の支店にて800円のエビ天定食。
 
 古本街終わりの方の店で、3冊200円コーナーで鹿地亘の「もう空はなく もう地はなく」を見つけ、そこで、と改めて木箱を見渡して、池波正太郎を2冊、大江健三郎を1冊、堀江敏幸「熊の敷石」、中目黒の有名店で2千円もした江藤淳「夜の紅茶」を掘り出し、計6冊400円で買う。
 
 困ったことに池波の本は2冊とも文庫本が家にあったのだが気付けなく、この単行本をどうして初めての本と思ってしまったのだろう、どうしてこんなに文庫と印象が違うのだろうと思ったら、単行本には氏の絵がカラーでしかも大きく載っているから、印象が違うのだった。それで、この勘違いは良しとすることにする。

 
 帰って「満州男」を通し読み。
 夢を抱いて一家で渡った満州で、匪賊に父親をやられ、母親と生き別れ、人買い馬車でモンゴルへ。良き養父母に恵まれたが赤痢で死に別れ、ロシア系農場の農奴となり。八路軍に加わり、身も心も中国人として働いたのに、出生が日本人ということを暴かれ、また強制労働の日々。7年後、直訴が認められ、家族の元へ。後、北京の図書館での日本人との出会いから、日本へ40年ぶりに渡り、実母とつかの間の再会を果たす。DNA鑑定も無かった当時の、その結びつきの証明は、幼い頃母が歌った子守唄代わりの民謡だった。。。
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by souslecieldetokyo | 2009-02-28 21:49 | 古本

年末年始古本

 年末は、吉祥寺の着付け教室に2ヶ月間通っていたので、吉祥寺の古本屋に何度か行った。
 それから横浜の近代文学館で堀田善衛展を観たので、堀田善衛も良く読んだ。
 源氏1000年記念ということで、郵便局では記念切手を、BS週刊ブックレビューでは瀬戸内寂聴の本を、年末のテレビでは過去の源氏のドラマの放送を、と目にしたため、源氏関係の本もちらほら読んだ。結局物語の良さは歌、またはその遣り取り、に集約されるのだったなあ。

 和室に置く子供のおもちゃ棚にするため、洋服納戸に置いてあったカラーボックスから本をダンボール箱に移動させたので、年末年始に買ったのに行方知らずの本もあり。うろ覚えの記憶で書いておくだす。


吉祥寺本(百年という店と、駅前の店)
 上海コレクション 平野純編
 なぜ、猫とつきあうのか 吉本隆明
 西ひがし 金子光晴
 源氏物語のヒロインたち 円地文子
 タゴール詩集 山室静訳
 スペイン夢行 川成洋/石原孝哉
 下町 朝日新聞東京本社社会部
 南洋一郎のライオンが表紙のやつ
 雑誌クーネルの、吉本由美氏が西安で餃子作って食べまくってるやつの載っている号

近所本(ほぼ早稲田近辺)
 エコール・ド・パリⅠ Ⅱ 福島繁太郎
 庭のデザインブック 三橋一也/石川岩雄
 歌舞伎 野口達二
 北斎 講談社原色写真文庫
 西太后とフランス帰りの通訳 渡辺みどり
 バルセローナにて 堀田善衛
 エジプト十字架の謎 エラリー・クィーン
 園芸家12ヶ月 カレル・チャペック(気付けば家に既に一冊あり、これで2冊目…)
 東京の味Ⅰ カラーブックス

 ほとんどが50円か100円本。タゴールのはワゴンで外に出てておまけに貰う。南洋一郎のは、さすがそれなりの値段がした。
 福島繁太郎、って聞いたことがあると思ってたら、前に読んだ「巴里たべある記」福島慶子さんの旦那様でやんした。戦前の巴里で名だたる画家と交流を結び彼らの作品をコレクションしたという、ブルジョワ中のブルジョワ。その交遊ぶりが良く分かる本。
 源氏関係では他に瀬戸内寂聴の入門書みたいなやつ、それと流し読みで谷崎源氏。
 堀田善衛は他に「スフィンクス」と、Y字路の交差点が出てくる、中篇が超重たいユダヤ人女性の記録でラストも凄まじくて、本当に戦争は嫌だと思わざるを得なかったわりかし初期の作品を。
 その展覧会で、堀田の上海日記が発掘?され、単行本化されたのを知る。早く手に入れなければ!こんな夢見たいなことが起こるなんて、”ジブリ様様”である。

 他にも読んだり買ったりした本があるはずなんだけど、今は思い付かず。。。早く壁一杯の本棚が欲しいものであることよ、ヨヨ。
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by souslecieldetokyo | 2009-02-13 09:58 | 古本

100円本!

文学賞メッタ斬り! 豊崎由美・大森望

 豊崎さんのブックレビューは見かけるたび(良くもそんなに本が読めるなと)感心して読むようにしているので。文学賞云々、より選者云々、を面白く読んだ。特に渡辺淳一や石原慎太郎なんかに対しよくもああまでケチョンと云えるな、と。
 読むにつけ、自分なんか読書の“ど”の字もしていないんじゃないか、という気にさせられるくらい、たくさんの候補作、受賞作、その他の作品が登場してきて、めくるめく(?)文学界の内情、群像劇、勉強になった。
 最後の対談の第130回直木賞のところで京極夏彦がシリーズ三作目の「後巷説百物語」で取ったとあって、ちょっと気になって実家に帰ったとき上の兄に貸してと頼んだが、違うシリーズの方を貸されてしまい、それでも彼の作品を一度も読んだことがなかったので、仕方なし、それ「魍魎の匣」を読む(「姑獲鳥の夏」はビデオで観ていた)。
 乱歩の世界、ホームズ対ワトソンのやりとり、怪しい登場人物の系図、どれも良く出来てると思ったが、クリスティ、シムノンのような軽いミステリーが好きな身としては、神道等に関しての京極堂の長々とした詭弁的説明に付き合うのが大変だった。

 
おてんばキクちゃん巴里に生きる チェルビ菊枝
 存在は知っていたが、好きな100円本でやっと出会えたので嬉しい。戦中の巴里に留まったのみならず、戦後初めて一人でサイゴン香港経由で日本に戻り、さらに翌年初めてビザを申請し上海香港経由で渡仏した女性。
 フランス生活記ではなく、戦争体験談、冒険物語としてはらはらしながら一気に読んだ。後のご主人ピエール氏の白系ロシア、没落貴族的人生の紆余曲折も、同時に興味深かった。
 カソリック系の女学校時代の話や、香港で2度、導かれて泊まった修道院の箇所など、少し須賀敦子さんを思い出した。


 先週のBSの番組、週刊ブックレビューでインタビューに出ていて、なんてチャーミングなオバさんなんだろう、と興味を持っていたら、受賞作の載った文藝春秋が元バイト先のカフェに置いてあったので、マスターに頼んで貸してもらい、その日のうちに読む。
 楊逸「時が滲む朝」
 最初の方は登場人物が物語りを形作っていて面白く読んだが、暴行事件の後くらいから物語の主導権が作者になってしまって、ちょっと物足りなかった。日本語がおかしい箇所のいくつかは、担当編集者の責任なのではないかしらん??
 羊肉泡膜(ホントは食辺)の膜をちぎる順番を兄弟で争う?ところ、あれを読んでどれだけの人が理解することが出来るだろう?英露と甘先生の同棲も、中国ドラマちっくな展開かな~、と少し思った。
 物語より、作者自身、とそのインタビューのが面白いのは、彼女とその家族の歩んできた人生の道を考えれば、仕方がないことなのかな?
 この2倍くらいの長さの作品だったら、もっと良い本になったろうに。

 
 コレクションとして、100円本を3冊。いつ読むかは不明。
 知的経験のすすめ 開高健
 橋上幻像 堀田善衛 
 幻想薔薇都市 加藤周一(連作の最初が行ったことのあるエクス・アン・プロヴァンスが舞台だったので、それだけ読む。分かったのは、愛ではなく、旅する男と都市の物語であるということ。)
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by souslecieldetokyo | 2008-10-09 02:09 | 古本

最近の読書

古本
○おしゃべりな映画館 淀川長治・杉浦考昭 100円
○鹿島茂 セーラー服とエッフェル塔 100円
○ハリー・ポッターと賢者の石 100円
○モモ 100円
○ももいろのきりん 中川季枝子・中川宗弥 200円

新刊
○漫画 たまちゃんハウス3 逢坂みえこ
○植草甚一 ぼくたちの大好きなおじさん 晶文社編

 文句なしに面白かったのは淀川さんとオスギの対談集。オスギのコメントを、「ヤダね、子供で」とか「そんなお下品な言い方して」とかやりこめる?ところ、小気味よし。
 選ばれる映画も、ロメール、ヴェンダース、ジャームッシュ、タルコフスキー、フェリーニ、ウッディ・アレン等々、一癖ある監督のものばかりで、読むにつれ、記憶の底の映像がうっすら浮かんできて、かつて一週間に五本は観ていたレンタルビデオ生活時代を懐かしく思い出したり。
 
 淀川さんは、浪人時代の講演会で沢木耕太郎氏が語った「宮中晩餐会のような席で、好きな映画は「ベニスに死す」と答えた天皇陛下に向かい「「あんたいい趣味してるねェ」」と平然と言い放った」なるエピソードなどで、すごい!と思って(私などちょっと偉い人に会うと舞い上がってしまうから)、”MY会いたい人トップ10入り”していたのだが、大学の講演に来られた時聴きに行き、前の方のカブリツキで拝見したことは、昨日のことの様に覚えている。
 
 晩年の車椅子姿ではあったものの、映画の情熱、話の情熱はお変わりなく、場面場面をまるで活弁士のようにカメラワークから台詞、表情入りでこと細かに描写する能力に、サービス精神に、記憶力、話術、愛にあふれた人柄に、感激した。


 珍しく新刊で買ったJ・Jの本にも彼の推薦文が出てくるし、上の本にも、ちょっとしたアメリカのオモチャを劇中で見て、J・Jを思い出したとコメントが出てきて、二人の関係性に嬉しくなってくる。
 池波も推薦文を書いていて、それにも「うんうん」となる。好きな作家同士が仲が良いと、単純に、気分が良いものだ。

 
 肉声CD付きに釣られて買ったのだが、まだ聴いていない。最近もっぱらIPODばっかりで、CDを聴くのも特別になってしまった。。。



 鹿島茂のエッセイ本も面白かった。エロスや下ネタ風のものも多かったが、本を読んで浮かんだ、例えばキリスト像が血まみれ悲惨さ十字架像なのはどうしてか?や、どうしてパリのパスタはくたくたか、などのセンス・オブ・ワンダーに、また別なる本を読んで見つけた解答、見解が書かれてある。原題が「とは知らなんだ」なのは、納得。

 泣く子も黙る有名著名児童文学3冊は、ゆくゆく読むであろう、チビのために。


 たまちゃんハウスは久々に読んでいる漫画、上方落語についてのドタバタ?成長記。上方噺の勉強のために。
 
 先日あまりに顔から笑顔が消えかかったので(チビのイタズラ、聞き分けの無さに始終怒っていて)、フラッと旦那に世話を任せ、半日寄席へ。土曜日だったからかブームだからか混んでいて、いつもの好きな場所の席が取れず、最初落ち着かなかったが、仲入り後パッと席を替わり、ゆうゆうと観る。

  番付を事前に調べず入ったのだが、好きな芸人さん(といっても落語でなく色物の)が2,3出たので思いっきり笑ってストレス発散。
 落語は扇橋師匠の「茄子娘」が聴けたのが思いがけず嬉しかった。今では師匠くらいしかやらないであろう、この噺。蚊帳の中に蛍を放す思い出話のところなど、聴いてて好きなところだ。あと何回、師匠の話が生で聴けるだろう?円菊師匠についても、同じ思い。


 前に書いたクリストフ&ウーダンの「新中国人」は相当に奥深い本。付箋紙がいくらあっても足りないくらい。分厚い、内容量の重い、スケールの大きい本なので、やっと今半分。
 中国共産党の隠したい部分、体質、国民の貧しさ、命の軽さ等々、よくぞここまで取材したなあ、と感心することしきり。スパイや妨害者に負けず。素晴らしい。
 
 少し前読んだ魯迅の、「薬」の時代と、なんにも変わっていないんじゃないだろうか?と他の本を読んだときにも思ったが、この本でもそれを思わざるを得なかった。そしてさらなる拝金主義が、事態を悪い方へと導いていっているような…。
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by souslecieldetokyo | 2008-09-25 01:08 | 古本