古本 フリマ 散歩


by souslecieldetokyo
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雨の日にはスジェビ

 霧の日にポレンタを、というのは須賀敦子の本に出てくるので知っていたが、雨の日にスジェビ、とうのは今回初めて知った。



 その日は朝からシトシト雨が降っていて、例のごとく韓国人の公園仲間、Hちゃんの家に遊びに行った。彼女の家には二人のチビッ子が居るのだが、ベビーカーの雨よけカバーを買っていないので、天気が悪いとほとんど家族三人、家でジトッと過ごしているのを知っているからだ。
 
 異国で、家の中ばかりに閉じこもってしまうのは、精神衛生上あんまり好ましくない気がするし、Hちゃんの有り余る元気は赤ん坊を抱えた彼女一人では対応しきれない部分があるし、ついでにハングルの勉強もちょろっと出来るし、双方にとって一石二鳥の訪問なのだ、とこちらは勝手に思っている。

 なるたけ物を増やさないで、シンプルに暮らしている仮住まいの家は、だからこそ広くて掃除も行き届いており、突然の訪問にも十分耐えうる、いついっても羨ましさを感じてしまう部屋。ワタシなぞ細々したものを手当たり次第集めてしまって、正反対の極みで反省することしきり。

 時期柄幼稚園選択についての四方山話などして、お昼になったので、さあ帰ろう、と思ったら、「スジェビがあるので食べていって下さい」とHちゃんママ。スジェビの存在だけは知っていたが、食べたことがなかったので興味津々、ちゃっかりご馳走になることに。
 


 韓国風すいとん、の説明通り、それに一番近い気もしたが、チゲの時に入っている煮崩れしない麺に通じるツルリとした弾力、にんにくの風味、濁った白いスープは、日本の家庭で食べるすいとんの感覚とは違って、ニョッキの大皿をイタリアンの店で食べるような、外食風な味がした。
 
 「これに韓国のかぼちゃを入れると完璧なんだけれど」、とHちゃんママは残念そうに言った。
 両家のチビも食欲旺盛に与えられた分を食べ、それでも足りずに母親の分を分けてもらい、さらにHちゃんのおばあちゃんお手製のイチゴジャム付き食パンをペロリと平らげる食べっぷり。

 「どうして雨の日に?」と尋ねると、「韓国では、雨の日は香りの良い料理を食べたくなります、チヂミも雨の日良く食べます」とのこと。



 家に帰り、日本ではそういう雨の日に似合う香りの高い料理があるだろうか?と考えたが思いつかなかったので、いつもの冷蔵庫余り物なんでも入りカレーを作ることにした。
 大根、ニラ、胡瓜、半袋だけ余っていた鰹節、冷凍の半端お肉等々、なんでも入れる。最後に、クミンシードを擂り鉢で擂りながら、「なんていい匂いだろう、これこそ雨の日にぴったりだ、しかし日本のものではないけれど、」と思う。
 ちなみにいうとクミンシードが油ではぜる時の香ばしい匂いも大好きだ。玉葱があったら、初めにそうして炒めていても良かったのだけれど。

 そしてそして。出来上がったカレーに神楽坂名物の毘沙門漬け(東京で一番おいしい、と私は思っているらっきょう、でもつてがないと入手困難)を添えれば、さらにグレードアップ!またも食が進んでご飯をついついお代わり。。。

 
 食欲の秋、しかし“メタボ一直線”の秋、気を付けないと!
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by souslecieldetokyo | 2008-10-09 00:19 | 日々是雑記