古本 フリマ 散歩


by souslecieldetokyo
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

夏の古本漁り@早稲田、さんしゃいん.



 お盆の真っ只中、人影もまばらな早稲田。ポツンと開いていた古本屋のワゴンで2冊めぼしい本を見つけ、なかに入ったが最後 久々に全棚チェックして、久々の衝動買いをする。

1、同時代ゲーム 大江健三郎 100円
2、これからはあるくのだ 角田光代 100円
3、4、ゲド戦記Ⅰ,Ⅱ 300円×2
5、野生の叫び声 開高健とC.W.ニコル 200円
6、澁澤龍彦のイタリア紀行 とんぼの本 600円
7、上海モダンの伝説 森田靖朗 1000円
8、銀色の時 イギリスファンタジー童話傑作選 200円
9、小沼丹の藝 その他 大島一彦 1500円

 
 何故か「20世紀少年」を読んで以来、大江健三郎のこの作品のことが頭の中にあって、そいでもって未読だったし、単行本美品だったので、ついつい1を。
 
 2も、文庫で持っているのに、新品同様の単行本だったし、オマケ的写真集が付いてたので、これまたついつい。清志朗のスローバラードで始まって、旅や孤独がらみの(?)ほのかに甘いココナツ焼酎で終わるエッセイ集。
 一度だけ大学の授業で間近に接した時、当時仕入れたての江國香織式根掘り葉掘り質問でたぶん困らせてしまっていて、赤面の過去にほろ苦感をかきたてられつつ、再読。

 3、4、8は児童文学。こないだテレビでアニメのゲド戦記を見たけれど、本では読んでいなかったため。8はイギリスの児童文学って、「ナルニア」や「トムは真夜中の庭で」等々、過去や未来などの時間の歪め方が独特で面白いんだよな、と思って手にとると、表題作からまさにしかり、でこちらはニタリ。

 7、上海モダンは、海野弘の独占じゃなかったんだ、とちょっと驚いて目次を見ると、大谷光瑞(東本願寺)、鹿地亘、晴気慶胤等々興味ある人名が並んでいて即決。そういえば先日、「戒・色」のモデルともなった鄭蘋茹のドキュメントをテレビでやっていた。彼女が早稲田鶴巻町で幼少を過ごしたとは、びっくりだった。

 
 9、大大大好きな作家、でもあるし、尊敬すべき大学の先生の先生、でもあるし、庄野潤三氏の親友でもあるし…。
 しかしこれほどにも、お酒が好きな人物とは思わなかった。これはこの本を読んでの発見。語られていた庄野潤三との酒場での「あうん」の歌のやりとりには、ため息だった。
 この本がために家にあった小沼丹の本4冊を読み返していたら、「珈琲引き」の中の「古本市の本」で、馬場駅前の今もたまにやっている場所で、現代ユウモア全集の端本を4冊買った箇所にぶつかった。戸川秋骨らの文章にもいたく心を惹かれるが、氏がその場所でそうした古本を買った、そのことだけで、なんだか少し嬉しくなった。


 @恒例のサンシャイン、古本市。
 買わぬつもりが、気付けばけっこう買ってしまう。反省。。。
1、魔都を駆け抜けた男 川谷庄平 山口猛 1575円
2、中国の希望と絶望 林青梧 210円
3、新中国人 クリストフ&ウーダン 630円
4、台湾人と日本精神 蔡焜燦 262円
5、巴里たべある記 福島慶子 210円
6、インドで暮らす 石田保昭 105円
7、チェスの本 フランソワ・ル・リヨネ 157円
8、鉢植園芸 カラーブックス 157円
9、IラブNewYork 宮本美智子 157円
10、メイシーちゃんのきしゃぽっぽ大好き 315円

 1は、川谷拓三の父というのでさっそく読んでみたが、たいした冒険家で、また当時の裏社会と蜜に繋がって不良の面もあり、本業の映画カメラマンとしては、日中友好のため、中国映画の技術向上のため、様々に活躍していて、期待していなかった分、面白かった。
 敗戦後、定職なしの飲んだくれオヤジとなってしまったのは、戦前の半生で一生分のエネルギーを使ってしまったためではないか。もしくは、よほど中国が性にあっていて、帰りかくてたまらなかったか。

2、北朝鮮引き揚げ作家で、南京大学の名誉教授が語る、教育、中華思想、監視検閲システム、親交等々。未読。
3、「天安門事件」報道でピュリツアー賞受賞した、ニューヨーク・タイムズ夫妻記者の本。実はかの有名事件についての書物を一冊も読んでいなかったため、購入。未読。

4、司馬遼太郎氏との交流から始まって、「日本人よ胸を張りなさい」のメッセージが書かれている本。小林よしのりの「台湾論」は読んでいないので分からないが、結局言えるのは、皆「台湾が好き」、の一言だけのようだ。台湾が好きだから、50年の統治下様々、概ね良い痕跡を残してくれた日本人も好き、に繋がるのではないか?半分のみ読了。
 
 
 5、昭和27年のボロボロヨレヨレ本だったが、大正8年からの英2年、仏10数年の贅沢暮らし、食べ物話がウィットに富んだ文章で語られていて、面白かった。
 超一流ホテルモーリスに泊まっているくせに、焼き栗が好物でポッケに忍ばせていたら、エレヴェーターの中のゲルランの香水の貴婦人に嫌な顔をされ、ボーイに笑われ、醜態だった、と書いているくせに、最後は、「ショウショウマロン!ショウ・レ・マロン!横丁の香り、煙りの色、何と懐しい巴里の街の冬景色であろう!」で締めくくっている。
 この頃の巴里には街灯はなく、だからこそ場末の暗い横丁に汚れた壁がボーっと浮き上がっていたら、それは焼栗屋だったという。その頃の巴里といえば、ベル・エポック!うーむ、ため息。。。

 6、1958年から3年少し、他の日本人が1000ルピー(独身者)で暮らしていた時代に、275ルピーという薄給で暮らした著者の、ニューデリー生活記。
 始めは、ベアラーという従者に言われるがままチップを渡していた筆者が、生活困のせいもあって徐々にそれを跳ね除け、生活の場をバザールに移し、しまいにはそこにいる彼らとヒンディ語で冗談まじりの会話まで交わすようになる。それでも、インドの様々な状況、問題に悲鳴をあげ続け、考え続けた筆者。序を書いた蝋山芳朗は、堀田善衛の「インドで考えたこと」に続く「対話」本として、すばらしいと述べている。
 最後の方の活動家、インテリゲンチャ云々のところは正直良く分からなかったけれど、インドにはもう随分前から行きたいと思っている。本場のチャイを飲みたいし、遠藤周作の「ディープリバー」は好きな思想だし。


 7、ここ最近、チェスの入門本を見つけ次第買っているが、今だ読んだためし無し。いつか読むのかな?
 8、ベランダ菜園も鉢植え花壇も造りたいのだけれど、これも今だ着手出来ず。

 9、NYを、イタリアン、ジューイッシュ、アイルランド、ワスプ、アフリカン、ヒスパニック、チャイニーズ、コリアン、ジャパニーズで章立てして紹介している本。オリジナルが「エスニック図鑑」だったという通り、特徴的な各移民族がスケッチされており、分かりやすい。ワスプというのは初めて聞いたが、ホワイト・アングロサクソン・プロテスタントのことだそうだ。ふーむ。
 10、チビへのお土産に!
[PR]
by souslecieldetokyo | 2008-09-08 02:47 | 古本