古本 フリマ 散歩


by souslecieldetokyo
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古本の吸引力

先々週の収穫物は宮部みゆき「平成お徒歩日記」一冊のみ。
チビをおんぶしながらぶらぶらしてたら、本の方から呼んできて、
普段は立ち止まらない本屋の前の木箱で足が勝手に止まり、手が勝手に本を取り頁を捲っていた。

「彼は音楽に愛されている」(くらもちふさこ「いつポケ」)ならぬ、
「古本に愛されている」女とはこれいかに??

東京都内の道に関しては、ほぼ歩いたことのある道だったので、読みつつも鮮明な映像が
頭に浮かんで来て、なおかつその歴史的意義が分かったりして、止まらず、2時間程で読みきってしまう。
途中、神戸の少年連続殺人事件によせて心痛なるコメントがおまけとして載っていたが、
それこそが、宮部作品の根底にある一番のエッセンス、彼女足る所以と思った。
実際の事件や被害者加害者をニュース新聞の中だけのものにせず、周りの生活に引き寄せ、自分のものとして考え、心を痛めている…。そうでなければ、理由、模倣犯などの大作を書くことは出来ないだろう。


先週は、旦那がつぐないに(何の?)好きなものを買っていいといったので、
ふらっと入ったビィレッジ・ヴァンガードで新書を四冊買う。
澁澤龍彦 高丘新王航海記
グレッグ・ジラード 九龍城探訪
コロナ・ブックス 作家の猫
雑誌TRANSIT 美的中国 

澁澤のは先日買った別冊新評の中で「暴風雨の一夜」として高橋睦郎が澁澤が三島由紀夫を
ギャフンと言わしめて退散させたエピソードを書いていて、その大元となった話題の主とはどんな作品かなと思い購入したが、後で、それは三島の「豊饒の海」についてのことだったと分かる。第三巻で東南アジアの王女にさせたいと話していたのを、この親王の旅と混同させてしまったらしい。。。でも、遺作であるし未読のものであるからして、そのうちゆっくり読むことにする。

九龍城のは、かねがね買いたいと思っていたのだけれど、3500円という値段が私を遠ざけていたのだが、この度、思い切って購入。危うく隣でながれていた、ヘンテコ外人の話す日本語練習CD(ラーメンズのやつ)を買いそうになりつつもこっちを選択。思ったよりかは普通の人々の暮らしがあり、暗黒街のイメージはさほど感じない。水道窓無しでも良いから格安物件を求めた人々(潮州人が3割も)の集まりのようだった。フルーツ・チャンの映画を思い出す。手が飛んでくるやつ。

お隣さんが猫を2匹買っていて、その話などしたり、「グーグーだって猫である」も秋公開されることだし、早く私も猫飼いたいものだニャア、の勢いでふらっと購入、「作家の猫」。
猫好き、猫作品で知ってる作家も多数、知らなかった作家もちらほら。開高健と田村隆一あたりの意外性(でもないか、)が面白かった。もし自分が猫を買うなら、白系ならシトロン、灰系ならブン太、という名前を思いつく。

TRANSIT、勢いで買ったけれど、写真が主で細部読む気がまだなし。
今一番行きたいところは中国だと開平、NHK世界遺産のやつでやっていたので。。。
インドだとシムラ、キプリングの「キム」に誇張して書かれていると「鉄道大バザール」でポール・セルーが言っていて、興味深々。彼のタミール族の観察描写、しごく面白い。今彼はマレーシアで、もうすぐニッポン。チビもポッポの本(汽車ポッポ)とか言って、扉の写真をよく眺めている。
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by souslecieldetokyo | 2008-05-03 23:02 | 古本